過去の総会・シンポジウム(第1回~第10回)
※研究発表の要旨は、学会誌『文化人類学研究』に収録されています。
- 第10回 シンポジウム「エスノグラフィーの素朴から方法論の革新へ」ほか(2009年)
- 第9回 シンポジウム「文化概念の再構想」ほか(2008年)
- 第8回 シンポジウム「社会開発における接合点の構築と人類学の役割」ほか(2007年)
- 第7回 シンポジウム「「遺産」概念の再検討」ほか(2006年)
- 第6回 シンポジウム「写真は何を切りとるのか?」ほか(2005年)
- 第5回 シンポジウム「国際先住民の10年」ほか(2004年)
- 第4回 シンポジウム「<声>の複数性」ほか(2003年)
- 第3回 シンポジウム「経験とは何か?」ほか(2002年)
- 第2回 講演「Marcel Maussの民族誌」ほか(2001年)
- 第1回 設立総会(1999年)
第10回総会・シンポジウム
日時:2009年3月20日(土)13:00~17:45
会場:早稲田大学 33-2号館第一会議室
1.研究発表
岩川大祐(早稲田大学大学院 文学研究科)
アビューズの人類学
―「ヒト」というアイデンティティをめぐって
中嶋哲也(早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科)
近代日本における武術の見世物化と伝統化の過程
―1930年代における日本古武道振興会の成立と展開を通して
2.総会
3.シンポジウム
テーマ エスノグラフィーの素朴から方法論の革新へ
―フィールド研究の深化をめざして
問題提起
余語琢磨(早稲田大学 人間科学学術院)
質的データ研究の多様な潮流からみる人類学的エスノグラフィーの位置
パネリスト
木村忠正(東京大学 教養学部)
ヴァーチュアル・エスノグラフィー
―文化人類学における方法論革新の一方向性
林美里(京都大学 霊長類研究所)
チンパンジーの認知発達研究 ―その方法と実際
野沢慎司(明治学院大学 社会学部)
ネットワーク論の視点からみる社会と個人
コーディネーター:三浦敦(埼玉大学 教養学部)
第9回総会・シンポジウム
日時:2008年1月26日(土)12:30~17:30
会場:早稲田大学 33-2号館第一会議室
1.研究発表
岡田真帆(筑波大学大学院)
両墓制の発見と概念の継承
―墓制の現状分析を通して
濱雄亮(慶應義塾大学大学院)
新しい患者会研究に向けて
―1型糖尿病児サマーキャンプという時空から
村松彰子(成城大学大学院)
沖縄の「イエ」の継承をめぐる養取の慣行と現代生殖医療
2.総会
3.シンポジウム
テーマ 文化概念の再構想
―心理学・経済学との対話を通して
問題提起
原知章(静岡大学 人文学部)
パネリスト
内田由紀子(甲子園大学 人文学部)
文化心理学から見た文化とこころ
後藤和子(埼玉大学 経済学部・経済科学研究科)
文化と経済の相互作用をめぐる今日的問題関心
―文化経済学の視点から
竹沢尚一郎(国立民族学博物館 民族文化研究部)
「文化」はまだ使えるのか
コーディネーター:原知章(静岡大学 人文学部)
オーガナイザー:蔵持不三也(早稲田大学 人間科学学術院)
第8回総会・シンポジウム
日時:2007年1月13日(土)11:00~17:45
会場:早稲田大学 32号館224教室
1.研究発表
Hay Hunleng(早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科)
Participatory Development: Anthropological Perspective in Social Development
Thomas-Nektarios Papanastasiou(早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科)
An Anthropological Aspect of Corruption as a Global Issue: The East Asian Paradox
Oswaldo Morales Tristan(早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科)
Business Model and Indigenous Cultural Identity: The Role of the Facilitator in Contract Farming Projects, A Case Study in Peru
吉田裕美(早稲田大学大学院 人間科学研究科)
ハワイジャパニーズセンターに集う日系二世の言語・文化維持
―インタビュー調査から
磯野真穂(早稲田大学大学院 文学研究科)
摂食障害における発症要因ヒエラルキー化の弊害
―シンガポールの摂食障害を通して
名島弥生(慶應義塾大学大学院 文学研究科)
奄美大島・小湊フワガネク遺跡群出土資料からみるサンゴ礁資源の利用
2.総会
3.シンポジウム
テーマ 社会開発における接合点の構築と人類学の役割
問題提起
関谷雄一(青山学院女子短期大学)
パネリスト
菊地靖(早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科)
人類学的視点からみた持続的開発とは?
金子健二(国際協力機構 筑波研修センター)
JICAにおける農村開発の実態
竹内元(国際協力銀行 開発第4部第1班)
JBIC・円ローンから見た被援助国の対応
総合討論司会:菊地靖(早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科)
コーディネーター:関谷雄一(青山学院女子短期大学)
オーガナイザー:菊地靖(早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科)
第7回総会・シンポジウム
日時:2006年1月14日(土)13:00~17:30
会場:早稲田大学 大隈小講堂
1.研究発表
林陽一(早稲田大学大学院 人間科学研究科)
むらを支える信仰と祭祀の実践
―奥能登半農半漁村の事例から
瀬戸邦弘(早稲田大学 スポーツ文化研究所)
エスニック・スポーツの果たす役割
―エジプト・アラブ共和国におけるナッブートに関する一考察
2.総会
3.シンポジウム
テーマ 「遺産」概念の再検討
問題提起
西村正雄(早稲田大学)
パネリスト
稲葉信子(東京文化財研究所 国際文化財保存修復協力センター)
日本と外国における遺産の概念について
三浦恵子(早稲田大学)
保存中心主義から遺産を活かす方向へ
―アンコール世界遺産地域におけるプロセス
成田弘成(桜花学園大学)
遺産観光の促進と分解意識
総合討論司会:西村正雄(早稲田大学)
オーガナイザー:蔵持不三也(早稲田大学)・三浦敦(埼玉大学)
第6回総会・シンポジウム
日時:2005年1月8日(土)10:30~17:30
会場:早稲田大学 国際会議場第一会議室
1.研究発表
曺圭憲(早稲田大学大学院)
儀礼空間と来訪神
―コト八日再考
小野真由美(東京大学大学院)
越境者のまなざし
―在タイ日本人のライフスタイル移住から
牛山美穂(早稲田大学大学院)
ジェンダー・パロディと抵抗概念
―コスプレ少女を事例として
飯髙伸五(都立大学大学院)
神話が具現するとき
―パラオ共和国の文化資源開発と地域社会のアイデンティティ
2.総会
3.シンポジウム
テーマ 写真は何を切りとるのか?
―記録すること、表現すること、そして人類学
問題提起
三浦敦(埼玉大学)
文化人類学と写真の過去と現在
パネリスト
みやこうせい(文筆家・民俗写真家)
記録・記憶・表現
高橋世織(早稲田大学)
銀塩とディジタルのメディア特性
―<顔貌>表象をめぐって
西村清和(東京大学大学院)
写真行為のエートス
総合討論司会:西村正雄(早稲田大学)
第5回総会・シンポジウム
日時:2004年1月10日(土)13:00~17:30
会場:早稲田大学 国際会議場第一会議室
1.研究発表
丹羽典生(東京都立大学大学大学院)
同化と差異化の狭間で
―フィジ-諸島共和国におけるソロモン諸島民の現在
小林孝広(早稲田大学大学院)
リスクと生活保全をめぐる日常的実践
―フィリピン・パナイ島イビサン町における「立ち退き」の事例を中心にして
2.総会
3.シンポジウム
テーマ 国際先住民の10年
―軌跡と展望
問題提起
スチュアート ヘンリ(昭和女子大学)
先住民の10年をふりかえって
―協調と紛争
パネリスト
上村英明(恵泉女学園大学)
先住民族の権利と国連機関・国際機構の10年
―人権概念の発展と国際社会の前進
笠原政治(横浜国立大学)
南国の春
―台湾の民主化と先住民族
常本照樹(北海道大学)
国内法における先住民族の地位
総合討論司会:スチュアート ヘンリ(昭和女子大学)
第4回総会・シンポジウム
日時:2003年1月11日(土)12:30~18:00
会場:早稲田大学 国際会議場第一会議室
1.研究発表
村田敦郎(早稲田大学大学院)
黒呪術事件をめぐる語り・経験・家族関係 の組み替え
―バリ島東部の事例から
城間祥子(筑波大学大学院)
学生能楽サークルにおける型の習得過程
椎野若菜(東京都立大学大学院・日本学術振興会特別研究員)
寡婦は「相続」されるのか?
―ケニア・ルオ社会の場合
2.総会
3.シンポジウム
テーマ <声>の複数性
―フィールドにおける<ポリフォニー>をどう扱うか
問題提起
伊東一郎(早稲田大学)
パネリスト
杉島敬志(京都大学)
口承史のポリフォニー
矢守克也(奈良大学)
震災語り部のナラティブ分析
小田亮(成城大学)
関係性としてのポリフォニー
総合討論司会:伊東一郎(早稲田大学)
第3回総会・シンポジウム
日時:2002年1月12日(土)10:00~18:00
会場:早稲田大学 大隈小講堂
1.研究発表
井関睦美(ロンドン大学考古学研究所)
後古典期ナワ文化におけるトルコ石のシンボリズム
田里千代(日本学術振興会特別研究員)
キリスト教系少数民族フッタライトの若者期にみる遊びと儀礼
浅井易(横浜国立大学非常勤講師)
ハワイ・ホノルルにおける沖縄出身者経営のレストラン業の展開
―人の移動と文化シンボルに注目して
2.総会
3.シンポジウム
テーマ 経験とは何か?
―心身二元論への挑戦:人類学と心理学の新しいアプローチ
第一セッション「人類学からの挑戦」
菅原和孝(京都大学 総合人間科学部)
感情と行為空間
―人類学にとってのEmbodied Mind
大村敬一(大阪大学 言語文化部)
経験の語り方:人類学は世界とどのようにつきあえばよいのか?
―戦略と戦術のはざまに立って
第二セッション「心理学からの挑戦」
三嶋博之(福井大学 教育地域科学部)
ギブソン生態心理学にみられる二元論への挑戦
―(イキ)モノの(イキ)モノとの"間"のリアリティ
古山宣洋(国立情報学研究所)
協調システムとしての発話と身振り
コメンテーター:伊東一郎(早稲田大学)
総合討論司会:スチュアート ヘンリ(昭和女子大学)
第2回総会
日時:2001年1月27日(土)13:00~17:30
会場:早稲田大学戸山キャンパス 第一会議室
1.講演
蔵持不三也(早稲田大学 人間科学部)
Marcel Maussの民族誌
―「全体的観察質問表」を巡って
伊東一郎(早稲田大学 文学部)
叙事詩と盲目
―視覚・身体・時空間
2.総会
3.研究発表
佐藤吉文(埼玉大学大学院 文化科学研究科)
垂直統御再考
―中央アンデス南部の考古学的視点から
小林孝広(早稲田大学大学院 人間科学研究科)
diskarte研究序説
―フィリピン・パナイ島イビサン町市場魚商人の日常的実践を手掛かりにして
黒崎岳大(早稲田大学大学院 文学研究科)
イメージとしての口承伝承
―語り部の記憶とパフォーマンスの関係を中心に
渡邊日日(日本学術振興会特別研究員)
ロシア・ソヴィエト民族理論史点描
―人類学的対象の再編成のために
第1回総会(設立総会)
日時:1999年5月15日(土)14:00~17:00
会場:早稲田大学戸山キャンパス 第一会議室